WordPressは素晴らしいプラットフォームですが、誰にでもおすすめというわけではありません。
習得するのに時間が掛かり、圧倒されてしまう方もいらっしゃると思います。サイトを編集したりカスタマイズしたりする難易度が高く、セキュリティ対策のためにアップデートも欠かせません。
また、オンラインショップやECサイトを制作したい方もいるでしょう。WordPressではECサイト用のプラグインを利用できますが、最適なプラグインがどれか判断するにはある程度専門知識が必要ですし、ビジネスニーズに合わせて構成する必要もあります。
WordPress以外のホームページ作成ソフトを使った方が簡単にサイトを作成でき、手頃な価格で利用できるものもあります(無料でサイトを作れるサービスもあるほどです)。
どんなサイトを作りたいかに合わせて適切なものを選ぶのが重要です。
「有料サービスを使って時間をかけてサイトを作ったのに、肝心な機能がなかった」というのは嫌ですよね。
私はマーケティング業務の経験があり、アマチュアウェブデベロッパーでもあるのですが、今回の調査ではホームページ作成ソフトをほとんどすべて実際に試してみました。その結果を基に、
WordPressの代替としておすすめのサービスを5種類厳選してご紹介 します。
おすすめのWordPress代替サービス【2024年】
Wixの代替サイトを選ぶときに注目したいポイント
使いやすさ
コーディングなしで簡単にサイトを作成・編集したいですよね。この記事でご紹介するサイトビルダーはドラッグアンドドロップ形式(またはマウス操作だけ)で利用できるので、初心者でもページを追加し、編集できます。
カスタマーサポート
WordPressとは違い、ここでご紹介するサービスは利用者同士で質問できるコミュニティはありません。サイトを作成中には分からないことに遭遇することもあるはずです。そこで、最低でもテクニカルガイドが充実していて、分からなくなってしまった場合にテクニカルサポートが助けてくれるサービスを選びました。
高品質なテンプレート
WordPressでなくても魅力的なテーマを使いたいものです。こちらでご紹介する代替サービスなら、美しいサイトが完成します。
価格が手頃
WordPress用レンタルサーバーは比較的安いので、同じくらいの価格で利用できる代替サービスを探しました。ここでご紹介するウェブサイトビルダーはスモールビジネスでも手が届く手頃なサービスばかりです。趣味でサイトを作る場合におすすめの無料プランもたくさんあります。
Wixは最も人気のあるホームページ作成サービスの1つで、多目的に利用できるように設計されています。
コーディングなしでどんなサイトも素早く作成できます。
Wixの注目ポイントの1つは、サイトビルダーが2種類あることです。クラシック版のWixビルダーだと、ほぼすべての部分を編集できると言っても過言ではありません。
スモールビジネスが必要とするほとんどすべての機能が揃っています。
もう1種類のサイトビルダーは新登場したもので、AI(人工知能)を活用したものです(詳しくは後程ご紹介します)。新しいモダンなサイトエディタは、必要最低限の機能だけ使えるように簡素化されているため、クラシック版より使いやすくなっています。「編集できる部分が少なくても構わない」「クラシック版は編集できる部分が多くて圧倒されてしまう」そんな利用者にピッタリですが、残念ながら今のところ日本語では利用できません。
無料プラン 1 でも2種類のビルダーをご利用いただけます。
特長
ADI(人工デザイン知能)
このツールを使うと初心者でも簡単にサイトを作成・編集できます。サイトの見た目、必要な機能についていくつか質問に答えるだけで、ほんの数秒できれいなサイトが完成し、自由に編集できます。ただし、日本語では利用できません。
500種類以上のテンプレート
この記事でご紹介するホームページ作成サービスの中でテンプレートが一番多いのはWixで、カテゴリ分けされているので最適なものが見つけやすくなっています(写真、レストラン、トラベルなど)。加入せずにテンプレートを見るにはWixのホームページにアクセスし、画面上のナビゲーションバーのテンプレートをクリックしてください。
充実したアプリマーケットでサイトの機能性を向上
Wixは250種類以上のアプリを提供しているので、サイトエディタで必要な機能を追加できなかった時に自由に導入できます。掲示板を追加したり、カスタムフォームを作成したりできます。
基本的なメールマーケティング
Constant Contact や高度な自動化機能 があるGetResponse などのメールマーケティング専用ツールには敵いませんが、Wixならサイトの利用者のメールアドレスを受け付けてメールを送信したり、簡単な自動応答メールを送ったりできます。それでも足りない場合、サードパーティの大手メールマーケティングツールをWixと簡単に連携することも可能です。
充実したテクニカルガイド
Wixはテクニカルガイドが他社より充実していて、多言語でサポートを提供している点もユニークです(日本語はもちろん、英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、韓国語に対応)。
Wixについて詳しく知りたい方は
Wixの完全レビュー をご覧ください。
ホームページを作った経験がゼロでも、
SITE123ならほんの数分でサイトを公開できます 。
SITE123は多目的で役立つサイト作成ツールでしょう。ビジネスサイトの他に、
無料プラン 1 でもイベントサイトや地域のサイトを作成できます。
ただし、シンプルさを優先しているので、柔軟さでは他のサイトビルダーに劣ります。SITE123で作ったサイトをいくつか見てみると、レイアウトがほとんど同じだということに気付くでしょう。
登録せずにSITE123のテンプレートライブラリを確認してみたい場合は
SITE123のホームページ にアクセスし、一番下にスクロールして「ホームページテンプレート」ボタンをクリックしましょう。
特長
サイトを簡単に作成できる
サイトのセットアップは3つの手順で完了します。簡単な質問に答えるだけで、SITE123はその回答をもとに自動でサイトを生成してくれます(本当に満足できるサイトが完成すると思います)。
カラーパターンが選んである
満足できる色のテーマを決めるのは簡単なことではありませんが、SITE123にはテーマカラーが用意されているので好きなものを選ぶだけです。選ぶと、自動でサイトに適用されるので最終的なサイトをイメージしやすいのも便利です。
多言語に対応
設定欄からサイトの言語を素早く変更でき、SITE123がサイトのテキスト部分を翻訳してくれます。今回は韓国語に変更してみました!
基本的なネットショップ機能
SITE123は商品販売に挑戦したい方に最適です。商品をとても簡単に追加でき、支払いを受け取れます
詳しく知りたい方は
SITE123の完全レビュー をご覧ください。
Squarespaceはプロがデザインしたようなモダンな印象のサイトを作りたい方のためのサービスで、どんなビジネスでも素敵なサイトが完成します。レストラン、ローカルビジネス、NGO、ネットショップなど、Squarespaceならビジョンにマッチしたテーマが用意されているはずです。
Squarespaceは多数のマーケティングツールやSEOツールを提供しているのでビジネスを成長させるために役立ちます。また、
個別にビジネス支援 も行っており、目標を達成するために専門家チームがビジネスソリューションを作ってくれます。
ただし、このような便利な機能を無料で利用することはできません。Squarespaceは無料プランがありませんが、
全プランが14日間無償トライアル付き 1 なのでどのサイト作成ツールを使い続けるか決める前に試せます。
特長
本格的なビジネス向けテンプレート
Squarespaceは合計で60種類以上のテンプレートを用意しており、その多くがビジネス向けデザインです。エレガントでミニマリストな印象が中心となっています。
ビジネス以外では、ポートフォリオ、イベント、エンタメなどのカテゴリがあります。
メールマーケティング
Squarespaceはパワフルなメールキャンペーンを作成してお客さんを獲得できることを売りにしています。商品、ブログの投稿、ロゴなどを使って効果的なメールコンテンツを作り、一貫したブランドメッセージを発信するのに役立ちます。独自のメールマーケティングプラットフォームのほかに、Mailchimpとも連携できます。
サードパーティサービスと連携
Squarespaceはサードパーティのサイトやサービスと協力して機能を提供している点がユニークです。地図、レストランのメニュー、YouTubeの動画、G Suite、Googleアナリティクス、Amazonアソシエイトのトラッキングを埋め込めるほか、多数のソーシャルメディアサイトにも対応しています。
Squarespaceではネットで予約を受け付けることもできます。
ネットショップ機能
ネットショップを素早く制作でき、使用できる機能も豊富です。例えば、PayPal、Stripe、Squareでの支払いの受け付け 、デジタル商品・物の商品の販売、ギフトカードの販売、消費税の自動計算、配達ゾーンの設定など様々なことができます。
ビジネスを個別にサポート
Squarespaceのセレクトプラン に加入すると、デザイナー、顧客担当者、SEOコンサルタントなどにサイトの作成や管理をサポートしてもらえます。また、最近登場したエンタープライズソリューション はニーズに合ったサイトを作成できます。セキュリティやプライバシーの分析、カスタム契約や支払いへの対応、まとめ買いなどが可能です。
詳しくは
Squarespaceの完全レビュー をご覧ください。
GoDaddyはレンタルサーバーやドメイン登録サービスとして最も有名な企業の1つですが、GoDaddyウェブサイト+マーケティングの新しいアップデートをリリースしました(
無料プラン もあります)。
サイトの制作を始める段階で
GoDaddyはテンプレートを勧めてくれます 。さらに、サイトビルダーにテンプレートを読み込むときには選択した業種に関連するストック写真が埋め込んであります。
GoDaddyインサイトを見ると、あなたの業種とサイトの目的を分析して、サイトの改善方法を提案してくれます。
ビジネスの目標をいくつか選択したら、カスタムアクションプランが生成されるのです 。
特長
エディタはとても基礎的
この記事でご紹介しているほかのサイトビルダーを比べると、ページの編集オプションは充実していません。選択肢が多いと圧倒されてしまう人は使いやすいと感じると思います。しかしページの特定の部分を編集したい時にできないこともあるので注意も必要です(例えば、セクションごとのスペースを変えることはできません)。
Facebookページを自動で作成
注目したいマーケティング機能の1つは、Facebookページをサイトビルダーが自動で作成してくれることです。サイトのコンテンツをFacebookページに直接共有できるので便利です。
Google My Business(GMB)と連携
このサイトビルダーはGoogleマイビジネス(GMB)のプロフィールの作成作業をほとんどすべて自動的に行ってくれます。GMBはGoogleマップでビジネスを見つけてもらうために役立つので経営者は見逃せないサービスです。
ネットショップ機能
eコマースを経営している方は、オンラインストアプランにアップグレードすると、在庫を追加したり、サイトで商品を販売したりできます。クレジットカード、PayPal、ApplePayで支払いを受け取れます。
シンプルなメールマーケティング
ビジネスプラスプランだと、アカウントのメイン画面は3つのエリアがあり、そのうち1つはメールマーケティング専用エリアとなっています。購読者リストを作成したり、購読者にメールを送信したりするツールが揃っています。
GoDaddyについて詳しくは
GoDaddyの完全レビュー をご覧ください。
一部のプランしかECサイトを制作するための機能が利用できないサイトビルダーが多いですが、大手サイトビルダーの中で唯一、ECサイトの制作に特化しているのがWeeblyの特長です。
長年サイト制作に携わってきた中で、
ECサイトの制作・管理が一番簡単だったのはWeebly でした。また、デジタル商品・物の商品、サービスなど様々な種類の商品を販売できるのも注目ポイントです。
ただし、ビジネスプラン以外だとWeeblyの手数料が3%掛かることに注意しましょう。
無料プラン ではeコマース機能は利用できませんが、基本的なサイトを制作したいだけであれば十分かもしれません。
特長
ドラッグアンドドロップ形式のシンプルなエディタ
セクションの上にある「セクションを追加」ボタンをクリックするとページを変更できるサイトエディタがほとんどですが、個人的にはドラッグアンドドロップ形式で好きなように要素を配置した方が速く制作できると思います。他社サービスでは新しい要素を追加するのに数回クリックする必要がありますが、Weeblyのサイトエディタは直感的かつスムーズに使えるように設計されています。
アプリは330種類以上
上でも説明した通り、サイトエディタは基本的な要素が中心なので、比較的シンプルな設計です。サイトに機能性を追加したい場合、アプリが数百個も用意されているので役立ちます。例えば、Facebookのライブチャットの追加、メンバーシップサイトの作成、商品の出荷ラベルの作成などが可能になります。
訪問数の分析を搭載
Googleアナリティクスと連携することもできますが、Weeblyにはレポート機能が搭載されているのでサイトの分析情報を確認するのに便利です。サイトの訪問者数、どのページに訪問したのか、参照元(Googleなどの流入経路)などがシンプルで分かりやすく表示されます。
ネットショップを簡単に作成
WeeblyはECサイトの制作に役立つ特長が他社より多いと思いますが、セットアップが一番簡単なのも注目ポイントです。サイトエディタのトップメニューで「ストア」をクリックすると、直感的に使えるストアパネルが表示され、商品、在庫、クーポンなど様々なものを追加できます。
商品の絞り込み
Weeblyで作ったオンラインショップでお客さんは商品を絞り込んだり検索したりできます。商品の種類が多いECサイトにピッタリでしょう。他のサイトビルダーも似たような機能がありますが、Weeblyほどきれいなサイトが作れるわけではありませんし、絞り込み機能のオプションも少なめです。
詳しくは
Weeblyの完全レビュー をご覧ください。
WordPressの代替サービスで一番おすすめなのは?
この記事でご紹介したホームページ作成ソフトはそれぞれ長所と短所があります。
あなたにピッタリなのはどれか見極めるには、どんなサイトを制作したいのか(
ECサイト や
ポートフォリオサイト 、趣味のホームページなど)、どれくらい複雑なサイトを作りたいのかを検討する必要があります。
上でご紹介した5つのツールは月額料金がほとんど同じなので、コストは選ぶ決め手にはならないでしょう。
最後に、WordPressの代替サービスを表で比較してみましょう。
よくある質問
SEOに一番有利なのはWordPressですか?
WordPressがSEOの観点で非常に優れている理由は、SEO向けテーマやプラグインが多数用意されている からです。これらのツールはSEOを主眼にして設計されています。しかし、あなたにピッタリのサービスはニーズや好みによります。例えばSquarespaceのSEOツールはWordPressより基本的ですが、搭載されている機能はWordPressより多い ですし、初心者でも使いやすいサービスです。
WordPressは本当に無料ですか?
WordPress.comは無料プランがありますが、機能が制限されています。カスタムドメインを使用できませんし、カスタマイズオプションにも制限があり、プラグインも追加できません。本格的なサイトを制作するには有料プランに加入する必要がありますが、こちらのクーポンを使えば 年払い・月払いの契約が割引になります。
SquarespaceとWordPressではどちらの方がおすすめですか?
ニーズによります。SquarespaceとWordPressの共通点は、使い慣れるのに少し時間が掛かることとアプリマーケットが充実していることでしょう。WordPressの方が柔軟にカスタマイズでき、テンプレートの数が多いですが、ブログ向けテンプレートが大多数です。一方、Squarespaceは洗練された本格的なテーマデザインが用意されており、全体的にビジネス向けです。選ぶ際にはSquarespaceの完全レビュー とWordPressの完全レビュー をぜひご覧ください。
WordPressより優れたCMSはありますか?
WordPressが一番人気のあるCMSなのは、柔軟で比較的使いやすいからだと思いますが、他にも利用できるサービスがあります。WordPressを利用するか迷っている方は2024年におすすめのホームページ作成ソフト をご覧ください。