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しかし、どのような形式のEコマースであれ、まず始めにストアを出店するECプラットフォームを決める必要があります。ドロップシッピングで一番お勧めなのはShopifyです。Shopifyには、ドロップシッピング用の連携機能がたくさんあり、カスタマイズオプションも充実しています。また、ドロップシッピングのストア立ち上げをサポートする日本語の詳細ガイドやチケットサポートもあります。 また、Shopifyは初心者でも使いやすく、サイトビルダーを使ったことがない方でも簡単に操作できます。エディタも日本語で表示できるので、翻訳機などは必要ありません。ドロップシッピングを始めたいが、何から進めたらいいのかわからないという方にピッタリです。それでは早速、Shopifyでドロップシッピングストアを立ち上げる方法をご紹介しましょう!
Shopifyがドロップシッピングにお勧めな理由
多くのECプラットフォームはドロップシッピングに対応していると謳っていますが、Shopifyほど幅広いドロップシッピング機能を提供しているところはまずほとんどありません。ShopifyAppストアは8,000以上のアプリを取り扱っており、そのうちドロップシッピングとプリントオンデマンドのアプリだけでも400以上あり何十万点もの商品が用意されています。また、大半のアプリには自動注文機能が付いていますので、顧客からの注文があった際に手動でサプライヤーに注文の指示を出す必要がありません。
また、Shopifyには、あなたのブランドを競合他社と差別化するために必要な機能がすべて揃っています。100種類以上の無料・有料テンプレートを提供している他、サードパーティ製のテンプレートに至っては何千もあります。どのテンプレートもカスタムコードを追加できますので、ユニークなストアサイトを構築できます。他の店舗も似たような商品を提供していることを考えると、ブランドの差別化は収益性の高いビジネスを構築するために不可欠ですね。 Shopifyは、ドロップシッピングビジネスを軌道に乗せるためのサポートが実に充実しています。収益性の高いニッチの特定から、選んだ商品のマーケティングまで、無料のハウツーガイドやコースがたくさん用意されています。また、Shopifyのサポート窓口は24時間年中無休で営業していますので、わからないことがある場合はいつでも問い合わせできます。 ただ、Shopifyは誰にとっても「絶対理想的な選択肢」というわけではありません。もしあなたがお酒、VAPE(ベイプ)、あるいは車の部品といった製品を販売したいのであれば、Shopifyで使えるEコマースツールは制限されます。しかし、Shopifyの商品規制は他社のプラットフォームやマーケットプレイスほど厳しくはありません。
Shopifyでドロップシッピングできる商品
ほぼすべてのECプラットフォームは、販売できる商品を規制しています。これは、悪質業者、詐欺師、違法商品を取り扱う業者を阻止する目的であり、どのプラットフォームを使うにしても同じことです。Shopifyも他社同様に商品規制を行っています。用語について
プラットフォームで禁止されている商品は販売できません。また、規制されている商品を販売する場合、一部のペイメント(決済)ゲートウェイが利用できない、ライセンス提供の要請、特定の国でのみ販売可能、などといった追加の条件が適用されます。- 特定の銃器および銃器部品
- 違法の製品やコンテンツ
- 著作権や商標法を侵害する商品やコンテンツ
- アルコールやタバコのような年齢制限のある商品
- 薬および関連器具
- 暗号通貨を含む金融サービス
- 医療機器と付属品
- 花火を含む武器や爆発物
商品規制とペイメントゲートウェイ
販売できる商品を制限しているペイメント(決済)ゲートウェイはShopifyペイメントだけではありません。ほとんどのペイメントゲートウェイは「低リスク」の商品にしか取引を許可していません。同様に、大半の決済代行会社も、低リスクのビジネスとしか提携しません。どのような商品が低リスクなのかについてはっきりと決まったルールはありませんが、経験則から言うと、年齢制限のある商品は高リスク(ハイリスク)の可能性が高いです。そのような商品を販売したい場合、ドロップシッピングを開始する前に、ペイメントゲートウェイ(および決済代行会社)の利用規約で、高リスクの事業との取引を許可しているか確認しましょう。そうでなければ、加盟店口座を開設できなかったり、警告なしに口座が閉鎖されたりする可能性があります。高リスクのマーチャントアカウントについて詳しくはPaymentCloudのレビューをご参考ください。PaymentCloudは、リスクの高いビジネスにお勧めの決済代行会社です。
Shopifyでドロップシッピングを始める方法: 手順ガイド
1. 製品、ニッチ、顧客を調査する
まず、利益が出る商品は何かを見極める必要があります。販売商品の需要をチェックするのは比較的簡単で、Shopifyサイトは頻繁にトレンド商品のキュレーションリストを掲載していますし、Google Trendsを使えば、ユーザーがいつ、どこで、どの程度、類似商品を検索しているかを調べることができます。しかし、トレンド商品を見つけるだけでは不十分です。競合の少ないニッチな業種を特定しましょう。ここで気をつけたいのが、有利なニッチと、狭すぎて十分な売上が見込めないニッチは紙一重であるということです。Google Trendsの結果ページを下にスクロールすると出てくる関連するトピックや検索結果なども参考にしましょう。 トレンドを探ることは、ターゲット顧客を特定するために欠かせません。ニッチと同じように、ターゲットを狭く絞りすぎることは避けつつ、顧客層を見極めたいですね。リサーチしながら、誰がこの商品を買うのか、どうやって見つけたのか、どのようなメリットがあるのか、などの情報を集めましょう。そうすることで、バイヤーペルソナを構築でき、あなたのニッチが有益かどうか、あるいは方向性の見直しが必要かどうかが判断できます。
翻訳のヒント:ストアの翻訳にはWeglotが便利!
ターゲット市場を海外に拡大したい場合は、Weglotアプリをダウンロードしてストアを翻訳しましょう。Weglotは、単語数が少なく(2,000単語未満)、翻訳したい言語が1言語だけの場合は無料で翻訳できます。ためになるヒント:市場調査とブランディング
市場調査を行う際には、ブランディングに関連するすべての項目をリサーチしましょう。例えば、競合他社のリサーチは必要不可欠です。他の企業がどのようにブランディングしているかを知ることができれば、あなたのストアの外観や雰囲気づくりに掛ける時間を節約することができます。2. Shopifyストアを作成する
あなたのドロップシッピングのニッチを特定し、ブランディングのアイデアを練り終えたら、さっそくストアを作成しましょう!Shopifyには3日間の無料トライアルがあります から、この時点でまだお金を使う必要はありません。トライアル期間は決して長くはありませんが、更に延長したい場合は、通常カスタマーサポートに相談すると1回限り延長を受けることができます。
Shopifyストアを作成する際、あなたのビジネスについていくつか質問されます。あなたが提供する情報が多ければ多いほど、回答後ダッシュボードに表示される設定ガイドがよりパーソナライズされたものになります。なお、設定ガイドの各項目は順番通りに進めても良いですし、先に取り組みたい項目から設定していっても構いません。なお、販売する商品を設定する前に、ストアを構築することをお勧めします。その場合、設定ガイドで「テーマをカスタマイズする」をクリックすると[テーマ]のページに移動します。テーマは100種類以上ありますが、無料なのは11種類だけです。しかし、どのテーマもカスタマイズオプションがたくさん用意されていますので自分好みに変更できます。 ただし、商品ページのレイアウトは選択したテーマによって固定されています。変更できるのはホームページのレイアウトのみです。もし、Shopifyのテーマがどれも気に入らない場合は、Shopify以外の開発者が作成したサードパーティ製のテンプレートが何千もありますので、そちらを検討すると良いでしょう。
ためになるヒント:ストア名とカスタムドメインについて
Shopifyのアカウントを作成すると、あなたのストア名と同じサブドメイン(.myshopify.com)を無料で取得できます。しかし、このサブドメインでストアを公開したくはないですね。顧客があなたのストアを見つけやすくなったり、ストアの信頼性を向上するには独自ドメインが必要です。カスタムドメイン名は、あなたのストア名と全く同じであるのが理想的です。使いたいドメイン名が他の人に先に取られないように、ストア設定の初期段階でドメインを確保しておくことをお勧めします。
3. ドロップシッピングアプリに接続する
ストアの外観が仕上がったら、ドロップシッピングの商品を追加しましょう。Shopifyアプリストアのドロップシッピング用のアプリを使えば簡単にできます。アプリを検索するには、アプリストアに直接移動するか、[商品管理]ページから販売する商品を検索するとドロップシッピングのアプリストアに直接移動できます。400以上のドロップシッピングアプリ がありますので、自分のニーズに合ったアプリをじっくり探してみましょう。
ドロップシッピングアプリの中には無料プランを提供しているものもありますが、通常は月額料金を支払わないとアプリの全機能は利用できません。大半の場合、無料プランでは商品数、注文数、店舗数などに制限が掛かっています。例えば、Spocketは無料でAliExpressからドロップシッピングすることができますが、Spocketオリジナルの商品を選ぶことはできません。
気に入ったドロップシッピングアプリを見つけたら、[アプリを追加する]をクリックします。
次のページで、アプリが収集するデータと必要となる編集権限が表示されます。この内容の確認作業には若干時間が掛かるかもしれません。あなたのストアのプライバシーポリシーを作成するためにも、顧客データが使用される項目を知っておく必要があるからです。問題がなければ、[アプリをインストールする]ボタンをクリックします。 これで商品を追加できるようになりました!具体的な方法は、アプリによって異なりますが、サプライヤーを検索して、商品をインポートリストに追加していきましょう。販売したい商品をひと通り見つけたら、あなたのShopifyのストアにインポートします。 次に、商品ページの編集や、価格設定、詳細追加などを行います。ただ、残念なことに私が試したときは、AliExpressの認証システムがダウンしており、商品をインポートすることができませんでした。そのため、ここでは基本的な商品ページのスクリーンショットからしか変更可能な設定をお見せすることができません。
4. コンプライアンスに準拠しているか確認する
ストアを公開する前に、あなたのビジネスが法律に準拠しているかどうかを入念に確認しましょう。確認必要項目は多くここでは書ききれませんのでポイントのみご紹介しますね。 日本でVAT(付加価値税)の設定は必要?日本の税金は位置情報をベースに計算されます。つまり、あなたの住所と顧客の住所情報に基づいて税金が見積りされるわけです。ですので、顧客に売上税を請求するのにVAT番号を設定する必要はありません。ためになるヒント:事業の法人化について
ドロップシッピングは従来のEコマースに比べて比較的低リスクですが、LLC(合同会社)の設立を検討する価値はあるでしょう。追加費用はかかりますが、あなたのストアを個人ではなく会社として法的に切り離すことができます。大半のLLCサービスでは、法的コンプライアンスに関する追加サポートを提供していますので、Eコマース業界に慣れていない方にはとても心強いですね。
ためになるヒント:PCIコンプライアンスについて
Shopifyペイメントを使用する場合は、自動的にPCI(Payment Card Industry=クレジットカード業界)のコンプライアンスに準拠することになるので安心ですが、他の決済ゲートウェイを利用する場合は、ご自身でコンプライアンスに準拠することになります。しかし、ちゃんとした決済代行会社を使えば、あなたの事業がPCIコンプライアンスを遵守・維持できるようサポートしてくれるはずです。
5. 商品をマーケティングする
最後のステップは、商品のマーケティングです。ここでも初期の段階で行った調査が生かされます。あなたのターゲット顧客層はすでに絞り込めていますので、ターゲット顧客が頻繁に訪れるサイトやページを特定しましょう。もちろん、ニッチなフォーラムやSNSプラットフォームに広告料を払う以外にも、マーケティング戦略はまだまだあります。例えば、ペイドメディア(Paid Media)と組み合わせて、Eメールマーケティング、コンテンツマーケティング、SEO戦略などを行うことで、より多くの顧客をあなたのストアに呼び込めます。あなたのブランド力を高めるためには、総合的なマーケティング戦略に投資する必要があるわけです。 マーケティング業界のノウハウがないと、特に初めのうちは圧倒されるかもしれませんが、Shopifyはマーケティングもサポートしているので安心です。無料のマーケティングガイドやコースがたくさんあるだけでなく、Eメールマーケティングツールも提供しています。 Shopifyメール機能では、毎月10,000通までメールを無料で送信することができます 。それ以上になると従量課金制になりますが、諸経費を十分に抑えることができます。
Shopifyは何千もの無料・有料マーケティングアプリを提供しています。典型的なマーケティングアプリ(SEO最適化ツールや連携アプリなど)の他、顧客があなたのストアサイトをどのようにナビゲートしているのかを調べられるツール等もあります。これらのアプリを活用すれば、顧客が目的の商品を見つけやすくなるようにストアデザインを修正したり、関連商品をアップセルしてサイトをさらに向上できます。 マーケティングはどのようなビジネスにも欠かせませんが、ドロップシッピングのストアにとっては特に重要です。他のストアも同じ商品を販売していますので、如何に自分のストアを目立たせたりブランド力を向上できるかで売上が大きく影響します。デザイン性に優れたストアサイトを構築するのも重要ですが、マーケティングが物を言うのです。