目次
Python対応ホスティングサービスの評価項目1. Kamatera:クラウドVPSを自由自在にカスタマイズ可能。Pythonアプリのパフォーマンスも抜群2. ScalaHosting:手頃な価格で利用できる、Python完全対応のマネージドVPS3. A2 Hosting:低コストな共有プランとターボブーストホスティングプランでPythonが使える4. IONOS:最も安いアンマネージドのPython対応ホスティング5. SiteGround:高性能なクラウドサーバでPythonアプリを運用6. Liquid Web:Pythonに最適なサポートを提供他にも知っておきたいPython対応ホスティングサービスあなたのPythonプログラムに最適なレンタルサーバを見つけようよくある質問
プロ厳選!Pythonが使えるおすすめのホスティングサービス【2025年】
- Kamatera:クラウドVPSがカスタマイズ可能で、驚異的なパフォーマンスを誇るPython対応ホスティングサービス。
- ScalaHosting:手頃なマネージドVPS。管理パネルは多機能でありながら、使いやすいの。
- A2 Hosting:低コストでPython対応の共有レンタルサーバ。Root権限が付与され、開発者ツールも。
Python対応ホスティングサービスの評価項目
人気のあるホスティングサービスの多くはランクインに至りませんでした。この記事で紹介するサービスは次の条件を満たしています。- Pythonに対応。VPSや専用サーバの設定には問題が付き物です。おすすめのPython対応ホスティングサービスはナレッジベースが充実していて、専門サポートチームがデバッグを支援してくれます。
- SSHルート権限。必要な開発フレームワーク(Djangoなど)をインストールしたり、サーバに接続してPythonのバージョンを確認したり、新しいバージョンに切り替えたり、プロジェクトに必要なモジュールを入れたりするにはRoot権限が必要です。
- パワフルなサーバ管理パネル。大抵のホスティングサービスは管理パネルが有料となっています。アンマネージドVPS、クラウドサーバ、専用サーバプランでは特にそうですが、本記事では基本パッケージでも管理パネルが使えるホスティングサービスをいくつか紹介します。数回クリックするだけでPythonの環境を構築できるわけです。
- パフォーマンス。Pythonが使えるホスティングサービスでも、性能が悪くてアプリがきちんと動かなければ意味はありません。おすすめのPythonホスティングサービスは、サイトの表示速度、稼働率、世界中でのパフォーマンスの観点で非常に優れています。当社では検証チームが各ホスティングサービスを実際に使ったうえで評価しているのです。この記事ではパフォーマンステストで得られた数値もご覧になれます。
- コスパ。多くのウェブホスティングサービスは顧客獲得のために安い価格設定となっていますが、CPU、RAM(メモリ)、ストレージ容量、帯域幅などを妥協していることが多いことに注意しましょう。本記事のホスティングサービスは、Pythonウェブアプリを運用するのに必要なリソースをすべて提供しており、あまり使わない追加特典に対して不当に高い料金を請求することはありません。

Kamateraの稼働率は安定していました(当社調べで100%)。サイトの表示速度はおよそ1.1秒で、本記事で最も速いレンタルサーバの1つとなりました。
Kamateraの唯一のデメリットは、サーバのメンテナンスを自分で行わなければならないこと。この作業は時間がかかることがあります。マネージドサービスはアドオンとして利用可能ですが、他社より割高です。
特徴
- 30日間の無料トライアル。Kamateraはリスクなしの30日間無料トライアルを提供しています。最大$100相当のクラウドVPSを作成し、ほとんどの機能を制限なく使えます。
- 世界中にデータセンターあり。Kamateraは日本(東京)を含むすべての大陸に24のデータセンターを構えています。オーディエンスがどこにいても、高速かつ低遅延なサイトやアプリを提供できます。
- 帯域幅は使い放題または毎月5TB。ほとんどのクラウドサーバ構成において、帯域幅は毎月5TBとなっています。大半のプロジェクトはそれで十分ですが、制限を超えた場合は少額の超過料金が発生します。あるいは、50Mbit/秒で無制限の帯域幅を選択することもできます。
- 迅速かつ容易にスケール。Pythonアプリのリソースを増やす必要が出た場合、数回クリックするだけでRAMやCPU、ストレージを簡単に増やせます。アップグレードはほんの数秒で適用されますから、アプリのリソース不足がいつまでも解消されないといったトラブルはありません。
返金保証 | 30日間の無料トライアル |
Python対応の共有プラン | なし |
マネージドサービス | ✔ (オプションで追加可) |
サーバ拠点 | 北米、ヨーロッパ、中東、アジア(日本含む) |
無料の追加特典 | プライベートクラウドネットワーク、サーバーイメージの選択 |
最低価格 | $4.00 |

ScalaHostingの共有クラウドエントリープランを検証したところ、アメリカとヨーロッパでの稼働率は100%、表示速度は0.3秒~1秒という驚異的な結果となりました。
ScalaHostingはSPanelという独自のコントロールパネルを提供しています。これはPythonを全面的にサポートしているのが便利です。SSHが利用でき、Softaculousアプリインストーラーが備わっており、数回クリックするだけで好きなPythonフレームワークを簡単にインストールできます。もちろん、cPanelも上記すべてが可能ですが、SPanelのほうが使いやすいと言えます。
「マネージドサービスは便利だけど、コストが高い…」そんな方もScalaHostingを検討する価値があります。ScalaHostingのマネージドサービスは、サーバのセットアップ、最適化、セキュリティ対策、メンテナンスなどを幅広くカバーしています。ただし、Root権限を放棄することになります。
ScalaHosting レンタルサーバー
プラン名ストレージ帯域幅無料SSLサイト数価格
詳細情報ScalaHostingは、無料の独自ドメインが含まれるレンタルサーバープランもあります。
特徴
- カスタムサーバーが利用可能。自分でサーバ構成をカスタマイズしたい場合、ScalaHostingのマネージドクラウドVPSプランで可能です。仕様は、2コアのvCPU、50 GBのSSDストレージ、4GBのRAMから利用できます。
- cPanelのオプション。ScalaHostingのSPanelもかなり良いですが、cPanelを使い慣れている場合はそちらも利用可能です。しかし、cPanelのライセンス料を負担しなければならず、NginxとOpenLiteSpeedのサポート、リアルタイムのマルウェアモニタリングなど、SPanelの便利な機能は含まれません。とは言え、cPanelは日本語で表示できます。
- SShieldセキュリティ。SPanelを使う場合、内蔵のSShieldセキュリティソリューションが利用できます。AI技術を用いて不正なアクティビティを検出し、一般的なウェブ攻撃をすべてブロックします。
- 日次バックアップとスナップショット。ScalaHostingのプランでは、毎日自動的にリモートバックアップが行われ、オンデマンドバックアップも可能です。さらに、ScalaHostingはVPSの日次スナップショットをとり、最新の2つのスナップショットが保存されるので、いつでも復元できます。
返金保証 | 30日間 |
Python対応の共有プラン | ✔ |
マネージドサービス | ✔ |
サーバ拠点 | アメリカ(ニューヨークとダラス)とヨーロッパ(ソフィア)に専用インフラ。北米、ヨーロッパ、アジア(日本を含む)のAWSデータセンター |
無料の追加特典 | 無料ドメイン名と専用IPアドレス |
最低価格 | $2.65 |
3. A2 Hosting:低コストな共有プランとターボブーストホスティングプランでPythonが使える

当社調べでA2 Hostingのレンタルサーバは最速クラスでした。表示速度はアメリカで約0.3秒、ヨーロッパで1秒弱となり、検証期間中の稼働率は100%を記録しました。
ただ、A2 Hostingのサポート体制はイマイチです。検証中、サポートの対応は概して非常に遅かったのが残念でした。とは言え、A2 Hostingのナレッジベースは非常に充実しています。サポート担当者に質問するとヘルプ記事へのリンクが届くことが多かったので、つまずいた場合、まずはA2 Hostingのドキュメントを参考にすると解決できるかもしれません。
A2 Hosting レンタルサーバー
プラン名ストレージ帯域幅無料SSLサイト数価格
詳細情報 A2 Hosting VPS ホスティング
プラン名ストレージ帯域幅CPURAM価格
詳細情報特徴
- 無制限のリソース。A2 Hostingのプランは、ストレージ容量が多く、帯域幅は無制限です。もっと高価なプランを選ぶと、無制限のSSD NVMeストレージと無料の自動バックアップも得られます。
- 稼働率99.9%保証。A2 Hostingは99.9%の稼働率を約束していますが、検証中は100%を達成しました。ただし、停止時間が発生しても返金や補償に関する記載はなく、予期せぬ事情が原因で停止しても関しても払い戻してくれません。
- 90日間の満足保証。A2 Hostingのプランを契約後30日以内に解約すると全額返金されます。ただし、31日から90日の間に解約した場合は、未使用の金額が返金されます。
- 開発者向けツール。Root権限付きでPythonが使えるほかにも、A2 Hostingはさまざまな開発者向けツールを提供しています。例えば、PHP、MySQL、MariaDB、PostgreSQL、PERL、Ruby、Node.js、Apache 2.4、FTP/SFTPのサポート、phpMyAdminとphpPgAdminがプリインストール済み、Gitリポジトリの自動デプロイなどが挙げられます。
返金保証 | 30日間 |
Python対応の共有プラン | ✔ |
マネージドサービス | ✔ |
サーバ拠点 | 北米、ヨーロッパ、アジア |
無料の追加特典 | 自動日次バックアップ、無料移行、開発者向けツール |
日本語のライブチャット | ✔ |
最低価格 | $1.99 |

IONOSの共有レンタルサーバのパフォーマンスは非常に優れています。表示速度はヨーロッパと米国で0.5~0.8秒、アジア、南米、オーストラリアで1~1.7秒を記録しました。稼働率も当社調べで100%でした。
IONOSは安いのでPython開発を始めたばかりの方にピッタリです。VPSのマネージドサービスはありませんが、サポートはいつでも利用でき、アンマネージドサービスを利用することで貴重な経験を積むことができます。
IONOS VPS ホスティング
プラン名ストレージ帯域幅CPURAM価格
詳細情報IONOSは、無料の独自ドメインが含まれるレンタルサーバープランもあります。
特徴
- Pythonが使える格安レンタルサーバ。IONOSの共有プランとVPSプランはPythonに完全対応しており、非常に安いのが特徴です。Pythonホスティングサービスをここまで安く提供している会社はほとんどなく、VPSはなおさらです。ただし、更新時には価格がかなり高くなることに注意しましょう。
- APIが利用可能。ホスティングの設定はIONOSの開発者向けAPIで行えます。サーバ、DNS、SSL証明書、アクティビティログなどを管理できます。
- 専任のパーソナルアドバイザー。希望した場合、IONOSの専任コンサルタントが割り当てられます。サポートへの問い合わせはそのコンサルタントが応じてくれます(もちろん不在の場合は例外ですが)。そのため、ニーズを深く理解してもらえますから、より良いサポートを受けられます。
- データ転送量は無制限。IONOSの全プランにおいてデータ転送量は無制限となっています(VPSプランは最速1 Gbit/s)。アクティビティが急増しても、追加料金の心配はありません。
返金保証 | 30日間 |
Python対応の共有プラン | ✔ |
マネージドサービス | ✔ |
サーバ拠点 | 北米および欧州 |
無料の追加特典 | 無料メールアカウント、Root権限付き |
最低価格 | $1.00 |
5. SiteGround:高性能なクラウドサーバでPythonアプリを運用

SiteGroundの共有レンタルサーバは満足できるパフォーマンスでした(素晴らしいとは言えませんが)。アメリカでテストサイトを表示するのに約1~1.5秒かかり、検証期間中の稼働率は100%でした。
Webサービスを管理するためにPythonアーキテクチャに依存しているビジネスにはSiteGroundのクラウドプランが間違いなくおすすめです。信頼性、サーバのカスタマイズ性、パフォーマンス、スケーラビリティの観点で、共用プランはクラウドVMには到底敵いません。
SiteGround クラウドホスティング
プラン名ストレージ帯域幅CPURAM価格
詳細情報SiteGroundは、無料の独自ドメインが含まれるレンタルサーバープランもあります。
特徴
- 開発者ツール。MySQLやPostgreSQLでのデータベースの作成(データベースあたり最大1GB)、WordPressステージングツール、プリインストール済みのGitなど、どのプランでも役立つ開発者ツールが使えます。
- フルマネージドクラウドホスティング。SiteGroundのクラウドサービスは安いとは言えませんが、経験豊富なDevOpsチームがサーバの保守構成を行ってくれます。また、経験豊かな担当者による24時間週7日体制の優先サポートも含まれますから、アプリ開発に集中できます。
- 即時に自動スケーリング。プランにCPUとRAMを簡単に追加して、直ちに適用できます。また、トラフィックが急増した場合、自動的にリソース調整を行うオートスケールオプションを選ぶことも可能です。
- クラウドホスティング返金保証。SiteGroundのクラウドホスティングは14日間の返金保証付きです。最初の14日以内に解約すれば、全額返金されます。
返金保証 | 30日間(Webホスティング)、14日間(クラウド) |
Python対応の共有プラン | ✔ |
マネージドサービス | ✔(プランによる) |
サーバ拠点 | 北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、アジア |
無料の追加特典 | Reactで構築されたホスティングパネルに統合された機能(Git、ステージング、バックアップなど) |
最低価格 | $2.99 |
6. Liquid Web:Pythonに最適なサポートを提供

Liquid Webでテストサイトをホスティングしたところ、アメリカでの表示速度は約1.5秒で、検証期間中の稼働率は100%でした。
Liquid Webのナレッジベースには、マシンにPythonをインストールする方法を詳しく解説した記事が掲載されていて、Pip、PyPI、Flaskなどのパッケージやフレームワークの使い方ガイドも充実しています。Liquid Webは「Pythonの運用はサポート対象外」としていますが、実際にサポートチームに問い合わせたところ、デバッグを手伝ってくれました。他社の場合、OSの再インストールしかサポートしてくれないケースもありますが、Liquid WebはPythonのサポートも非常に積極的に行ってくれます。
Liquid Web VPS ホスティング
プラン名ストレージ帯域幅CPURAM価格
詳細情報特徴
- 稼働率100%保証。Liquid Webは稼働率100%を約束しています。この保証を守れなかった場合、サービスクレジットという形で補償を受け取れる可能性があります。
- 迅速なサポート対応。ライブチャットまたは電話で問い合わせた場合、Liquid Webは「時間帯によらず59秒以内に一次対応をする」と保証しています。この約束が果たされなかった場合、補償としてクレジットを請求することが可能です。
- 24時間365日の積極的なモニタリング。マネージドサービスの一環として、Liquid WebはVPSを常時モニタリングします。問題が検出された場合、Liquid Webは自動的に対処して、できるだけ早くオンラインの状態に戻します。
- Root権限付き。マネージドVPSプランでもRoot権限が付与されるので、マネージドサーバー環境を完全にコントロールできます。
返金保証 | 30日間(ウェブホスティング)、14日間(クラウド) |
Python対応の共有プラン | 該当なし |
マネージドサービス | ✔ |
サーバ拠点 | 北米とヨーロッパ |
無料の追加特典 | cPanel Pro/InterWorx/Plesk Web Proのライセンス、最大100GBのバックアップ |
最低価格 | $5.00 |
他にも知っておきたいPython対応ホスティングサービス
7. PythonAnywhere

8. HostWinds

9. FastComet

10. DigitalOcean

あなたのPythonプログラムに最適なレンタルサーバを見つけよう
この記事では、Python初心者に適したホスティングサービスと、上級者向けサービスを紹介しました。しかし、どれを選んでも、思わぬ課題に直面することなくアプリ開発を進めることができるはずです。 どれを選べば良いか迷っている方のために、おすすめをいくつか紹介します。 カスタマイズ性に優れたVPSホスティングが欲しい場合、Kamateraが最適です。低価格でアンマネージドのクラウドVPSを提供しており、ニーズに合わせて仕様と設定をカスタマイズできます。また、パフォーマンス面もこの記事で最高です。 一方、サーバ運用を行う時間がない場合はScalaHostingを選びましょう。手頃な価格のマネージドVPSプランを提供していて、機能やパフォーマンスを妥協していません。アンマネージドのクラウドサーバと共有サーバプランでもPythonを使うことができ、Root権限が付与されるほか、非常にリーズナブルです。 A2 HostingもPythonが使える安いレンタルサーバが欲しい方におすすめです。共有サーバ、VPS(マネージドとアンマネージド)、専用サーバはどれもPythonが使えます。Python 2と3に対応していてRoot権限が付きますし、開発者ツールも豊富です。パフォーマンスとコストの両方を求めるのであれば、パワフルな共有ターボプランにアップグレードすることもできます。おすすめのPython対応ホスティングサービスレンタルサーバを比較表にまとめました。
注目ポイント | VPS・クラウドサーバのリソース | 開発者ツール | 最低価格 | ||
Kamatera | 最もカスタマイズ可能で高性能なPython対応クラウドVPS | vCPUは1~104コア、1GB-RAMは512GB(クラウドVPS) | あらかじめ設定されたアプリとソフトウェアマーケットプレイス、コントロールパネルとOSを選べる、Root権限付き | $4.00 | |
ScalaHosting | Pythonが使える手頃な価格の共有ホスティングとマネージドVPS | vCPUは2~24コア、RAMは4GB~128GB(VPS) | WP-CLIアクセス、Gitサポート、Root権限、API | $2.65 | |
A2 Hosting | 低コストな共有Pythonホスティング、パワフルなVPSと専用サーバもPython対応 | 1~4コア、RAMは1~4GB(共有プラン)、vCPUは2~8コア、RAMは4~32GB(VPS) | Gitリポジトリの自動デプロイ、Root権限、CLI、LinuxベースのOSを選べる | $1.99 | |
IONOS | 一番安いPython対応の共有サーバとアンマネージドVPS | RAMは512MB~19GB(共有)、vCPUは1~12コア、RAMは1GB~24GB(VPS) | バージョン管理(Git)、Root権限、構成管理ツール、SDK、API | $1.00 | |
SiteGround | 共有サーバと高性能クラウドVPSでPythonが使える。マネージドサービスとサポートが強い | vCPUは4~16コア、RAMは8GB~20GB(VPS) | Gitがインストール済み、WordPressステージング、WP-CLI統合 | $2.99 | |
Liquid Web | 稼働率100%と迅速なカスタマーサービスを保証。最高のPythonサポートを提供 | vCPUは2~16コア、RAMは2GB~16GB(VPS) | Git統合、CLI、コントロールパネルを選べる、API | $5.00 |