1. プラン・価格
Hostingerは初心者、Herokuはデベロッパー向け
Hostingerは共用、WordPress、メール、クラウド、VPSサーバーなど多彩なホスティングサービスを提供しています。 一方、HerokuはJava、Ruby、PHP、Python、Scala、Node.js、Go、Clojureなどたくさんのプログラミング言語に対応したコンテナベースのクラウドPaaSを提供しています。また、Herokuはデータサービスやプライベートスペース(専用環境)も提供しています。 この比較ではHerokuのPostgresというクラウドDBaaS(データベース・アズ・ア・サービス)に注目していきます。価格が異なるプランが5種類あります(ホビー、スタンダード、プレミアム、プライベート、シールド)。一番安いプランは1万行まで無料で利用できますが、たくさんのリソースが必要だったり、スケールアップしたりするとHerokuの価格はかなり高くなってしまいます。 サービス内容が違うため、HerokuのプランとHostingerの共用レンタルサーバーを直接比較するのは困難です。しかし、Hostingerの共用レンタルサーバーはとても低価格で利用できることに注目しましょう。クラウドサーバープランは3種類あり、4年契約を選ぶのが一番お得です。 Hostingerは30日返金保証もあります。一方、Herokuだと返金保証はありません。 Hostinger レンタルサーバー
プラン名ストレージ帯域幅無料SSLサイト数価格無料期間(月)
詳細情報Hostingerは、無料の独自ドメインが含まれるレンタルサーバープランもあります。
Heroku クラウドホスティング
プラン名ストレージRAM価格
詳細情報2. 機能
Hostingerの方がリソース配分と使いやすさが良い
HostingerはCloudLinux OS、無料SSL、SSDストレージ、無料ドメイン(最初の1年間のみ)、速度ブースター(1~4倍にスピードアップ)、無料CDN、ワンクリックアプリインストーラ(100種類以上のアプリあり)、革新的なカスタムhPanel、無料の自動バックアップ(毎日)、無料マイグレーション、複数のPHPバージョン(5.2~7.4)に対応しているなどの特徴があります。 HerokuのPostgresクラウドDBaaSではデータベースフォークを利用でき、負荷テスト、1つのコマンドでデータベースのクローンを作成、新しいスキーママイグレーションのテストなどに役立ちます。他にも、フォロワー(水平スケーリング向けの読み取り専用データベースレプリカ)、データクリップ(データを基に業務決定するのに便利)、自動化されたデータベースの健康状態の確認、1つのコマンドでデータをロールバック、Mutual TLSを介したプライベート・シールド環境へのスムーズな統合、アクセス権限の管理・コントロール、Edge AWS CDN(有料アドオン)などの特徴があります。 比較してみましょう。Hostinger
Heroku
レンタルサーバーの種類
共用、WordPress、メールサーバー、VPS、クラウドサーバー
コンテナベースのクラウドPaaS+データサービス、プライベート環境
無料ドメイン
○
×
無料SSL証明書
○
×
ディスク容量
SSDは100GB~200GB
68GB~3TB
接続数
無制限
120~500接続
自動バックアップ
1日
毎日・毎週・毎月
コントロールパネル
hPanel
ウェブダッシュボード
メールアカウント
無制限
情報なし
無料CDN
○
×
無料サイト移転
○
×
返金保証期間
30日間
×
3. パフォーマンス
Hostingerは稼働率保証があり、高パフォーマンス。Herokuは保証なし
Hostingerのティア3データセンターは世界各国7か所に立地しています。また、稼働率99.9%保証(停止時間はクレジットで補償)、各コンテナで100%隔離された仮想マシン・コンテナを使用、Cloudflare CDN、RAID-10付きSSDドライブなどの特徴もあります。 HerokuはISO 27001とFISMAに認定されたAmazonの管理するデータセンターを使用しており、AWS(アマゾンウェブサービス)の技術を活用できます。また、プランによってはバーストできるvCPUとディスク領域も使用でき、EBSに最適化されたインスタンス、自動フェイルオーバーによる高可用性(プレミアムプラン以上)も利用可能です。
Hostingerは稼働率99.9%保証付きです(停止時間はクレジットで補償)。当サイト独自のパフォーマンス検査ではロード速度と稼働率は優秀でした。詳しくはHostingerの詳細レビューをご覧ください。
Herokuは99.5%から99.95%の稼働率が期待できると主張していますが、保証はありません。しかし、プレミアムプランは毎月の停止時間は最大で15分なので可用性が高いと言えます。詳しくはHerokuの詳細レビューをご覧ください。
Herokuは停止時間が少ないですが、Hostingerの圧倒的なパフォーマンスには敵いませんでした。
4. セキュリティ
HostingerもHerokuもゆるぎないセキュリティ対策
HostingerはSSL証明書、毎日の自動バックアップ(毎日)、RAID-10、隔離されたリソース、LVEコンテナ、Cloudflare CDN、Bitninja・Imunify360(WAF)、WanguardDDoS対策、予測的サーバー監視・保守などの特徴があります。 Herokuではファイアウォール、DDoSマイグレーション技術、スプーフィング・スニッフィング対策、利用者のアプリケーションの隔離、脆弱性の管理、故障したプラットフォームのコンポーネントの復元(データベースや利用者のアプリケーションも復元可能)などのセキュリティ対策を提供しています。 どちらもしっかりしたセキュリティ対策があるので引き分けです。5. サポート
Hostingerなら無料でサポートを利用可能。Herokuだと素早いサポートは有料
Hostingerは24時間年中無休でライブチャット、チケット、メールサポートを提供しています(メールはログインしている場合のみ利用可能)。さらに素早く対応してもらいたい場合、有料の優先サポートも利用できます。Hostingerのライブチャットを試したところ、ほぼ直ちに返信してくれました。 一方、Herokuは無料サポートがあり、返信には1日かかります。また、プレミアムサポートはかなり高価格で、1時間以内に対応すると保証しています。ログインしているユーザーはチケットでも問い合わせることができ、メールでも質問できます。しかし、加入前にオンラインフォームで質問してみたのですが、返信は届きませんでした。 自分で問題解決したい場合、Hostingerはいくつかチュートリアルを用意していて、ブログや詳しいテクニカルガイドもあるので便利です。Herokuだとコミュニティ掲示板、ブログ、ヘルプセンター、デベロッパーセンター、使いはじめガイド、ポッドキャストがあります。 Hostingerは無料で素晴らしいサポートを提供しているので、Herokuに圧勝です。Herokuの無料サポートは対応が悪く、高価格な優先サポートもHostingerには敵いませんでした。Hostingerの勝ち
セキュリティの項目では引き分けとなりましたが、それ以外の項目はすべてHostingerの勝ちです。機能、パフォーマンス、価格、サポートはすべてHosingerの方が優れているため、この完全比較の優勝者はHostingerです。Hostingerはおすすめのレンタルサーバーランキングにもランクインしているほどですから、間違いなくおすすめです。 しかし、アプリをテスト、デプロイ、管理、スケールアップするデベロッパーや学生にとってはHerokuのコンテナベースのフルマネージドクラウドPaaSは試してみる価値がありそうです。比較表
Hostinger
Heroku
プラン・価格
安い共用レンタルサーバー、クラウドサーバー、WordPressサーバー、メールサーバー、VPS
コンテナベースのクラウドPaaS+高価格なデータサービス(PostgresクラウドDBaaS)、プライベート環境
注目ポイント
CloudLinux OS、無料SSL、SSDストレージ、無料ドメイン(最初の1年間のみ)、速度ブースター(1~4倍高速)、無料CDN、ワンクリックアプリインストーラ(100種類以上のアプリあり)、hPanel、無料で自動のバックアップ(毎日)、無料マイグレーション、複数のPHPバージョン(5.2~7.4)に対応
データベースフォーク、フォロワー、データクリップ、自動化されたデータベースのヘルスチェック、1つのコマンドで可能なデータのロールバック、Mutual TLSを介したプライベートスペースへのスムーズな統合、アクセス権限の管理、Edge AWS CDN(有料アドオン)
パフォーマンス
稼働率99.9%保証(停止時間はクレジットで補償)、各コンテナで100%隔離された仮想マシン・コンテナを使用、Cloudflare CDN、RAID-10付きSSDドライブ
稼働率は99.5~99.95%、ISO 27001とFISMA認定済みのアマゾンが管理するデータセンター、バースト可能なvCPU・ディスク領域(プランによる)、EBSに最適化されたインスタンス、自動フェイルオーバーによる高可用性(プランによる)
セキュリティ
SSL証明書、毎日の自動バックアップ(毎日)、RAID-10、隔離されたリソース、LVEコンテナ、Cloudflare CDN、Bitninja・Imunify360(WAF)、WanguardDDoS対策、予測的サーバー監視・保守など
ファイアウォール、DDoSマイグレーション技術、スプーフィング・スニッフィング対策、利用者のアプリケーションの隔離、脆弱性の管理、故障したプラットフォームのコンポーネントの復元(データベースや利用者のアプリケーションも復元可能)
サポート
24時間年中無休のライブチャット・チケット・メールサポート、優先サポート(有料)、セルフサービスのチュートリアル、ブログ、知識ベース
無料・有料のプレミアムサポートにメールとチケットで対応、コミュニティ掲示板、ブログ、ヘルプセンター、デベロッパーセンター、使いはじめガイド、ポッドキャストなどのセルフサービスのサポート