1. プラン・価格
Hostingerは固定料金制で分かりやすい。自由度が高いAWSだと価格がはっきり分からない
Hostingerだと共用WordPressプランの他に、メールサーバー、VPS、クラウドサーバーを利用できます。AWSはコンピューティング、ストレージ、コンテナ、データベース、ネットワーキングなどのクラウドサービスを提供しています。この比較ではクラウドサービスに注目していきます。 一番分かりやすいのはLightsail(AWSのクラウドにある構成済み仮想サーバー)でしょう。1か月間無料で使うことができます。7種類のプランがあり、月額料金を比較すると一番安いものでもHostingerの3つのクラウドホスティングプランより安いです(一番安い4年プランを選んだ場合)。Lightsailプランは自由度が高く、時間割課金となります。リソースを使った分だけ支払うということです。時間ごとのコストは固定されていて、プランの月額料金以上請求されることはありませんが、「使った分だけ」だと見積もりや予算を立てにくいかもしれません。 Hostinger レンタルサーバー
プラン名ストレージ帯域幅無料SSLサイト数価格無料期間(月)
詳細情報Hostingerは、無料の独自ドメインが含まれるレンタルサーバープランもあります。
Amazon Web Services (AWS) VPS ホスティング
プラン名ストレージ帯域幅CPURAM価格
詳細情報2. 機能
Hostingerは初心者をしっかりサポート。AWSは技術に詳しい利用者・プロ向け
他のAWS向けWordPressサーバーのレビュー でも指摘している通り、AWSでもWordPressのブログやサイトを実行できます。しかしHostingerより難易度が高く、技術に詳しくない人やサポートが必要な人には不向きです。AWSと従来的なレンタルサーバーを比較してみると、初心者にはHostingerの方が間違いなくおすすめです。 一方、法人レベルのサーバーを希望するならAWSの方が圧倒的に優位でしょう。AWSとcPanelを比べると、AWSでcPanelをセットアップすることもできますが、初心者には普通のcPanelを採用したレンタルサーバーの方が容易です。 クラウドサーバープランに注目しましょう。Hostingerは最初の1年間無料ドメインを利用でき、無料SSL、CloudLinux OS、無料CDN、SSDストレージ、ワンクリックアプリインストーラ(100種類以上のアプリあり)、革新的なカスタムhPanel、速度ブースター(1~4倍高速)などを使用できます。さらに、無料で自動のバックアップを毎日行え、PHPバージョン(5.2~7.4)に対応しています。AWSでVMインスタンスを作成すると、OSやアプリケーションの作成はユーザー自身が行うことになります。 AWSのLightsailプランは複数のOS(Unix・Linuxが6種類、Windowsは2種類)、ロードバランサー、SSDベースのストレージ、マネージドデータベース、無料SSL・TLS証明書(ロードバランサーにプロビジョニング・追加する必要あり)、構成済みのアプリケーション・開発スタック(Windows、Plesk、WordPressなど)、SSH・RDPアクセス、DNS管理などの特徴があります。自動スナップショット(VMのバックアップを任意の日時に作成する機能)を有効にすることもできます。 HostingerとAWSの比較表をご覧ください。レンタルサーバーの種類
共用、WordPress、メールサーバー、VPS、クラウドサーバー
クラウドコンピューティング、ストレージ、コンテナ、データベース、ネットワーキングなどのクラウドサービス。
無料ドメイン
○(プランと契約によります)
×
無料SSL証明書
○
○
ディスク容量
SSDは100GB~200GB
SSDは20GB~640GB(Linux・Unix)
帯域
無制限
1TB~7TB
自動バックアップ
毎日
毎日(有効にする必要あり)
コントロールパネル
hPanel
cPanel・Plesk(セットアップが必要)
メールアカウント
無制限
×
無料CDN
○
○(無料トライアル期間中)
無料サイト移転
○
×
返金保証期間
30日間
×
3. パフォーマンス
AWSは素晴らしいですが、Hostingerも後れを取っていません
Hostingerのティア3データセンターは世界各国7か所に立地しています。AWSは、24リージョンに76の可用性ゾーンがあり、ポイント・オブ・プレゼンスは216か所なので、大規模で動的なエコシステムを構築していると言えます。AWSはたくさんの地点にサーバーを配備することで冗長性を最大限に引き上げているのです。AWSもHostingerもパフォーマンスをアップする機能をいくつか提供しています。HostingerのクラウドサーバーアーキテクチャにはRAID-10付きSSDドライブ、利用者ごとに完全に隔離された仮想マシン・コンテナ、Cloudflare CDNが含まれます。AWSのLightsailプランはSSD、ロードバランサー、リソースの監視・通知、Amazon CloudFront CDN(無料トライアル期間中は無料で利用可能)があり、Lightsail APIはアプリケーションを拡張するのに役立ちます。
Hostingerは稼働率99.9%保証付きです(停止時間はクレジットで補償)。当サイト独自のパフォーマンス検査ではロード速度と稼働率はとても優秀でした。詳しくはHostingerの完全レビューをご覧ください。
AWSは稼働率99.99%保証があり、補償額は停止時間によって違いますが10~100%となっています。AWSのパフォーマンスを試した結果、全世界でとても優秀でした。詳しくはAWSの完全レビューをご覧ください。
全世界を網羅していてパフォーマンスも優れたAWSの勝ちです。
4. セキュリティ
HostingerでもAWSでもサイトのセキュリティは万全
Hostingerのクラウドサーバーのセキュリティ対策は充実しています。SSL証明書、毎日の自動バックアップ、RAID-10、LVEコンテナ、隔離されたリソース、予測的サーバー監視・保守などを行っています。 AESはクラウドを最優先にしており、非常に高度で包括的なセキュリティ対策・コンプライアンス対策を行っています。セキュリティ対策作業を自動化でき、SSL、データセンターの物理レイヤーでのデータの自動暗号化、きめ細かなアクセス制御を行い、リソース状況やそのアクセスなどに関するセキュリティ情報をほぼリアルタイムでモニタリングできます。 セキュリティ対策に関してはHostingerとAWSは同じくらい充実しているので引き分けです。5. サポート
Hostingerの無料サポートは最高!AWSは対応時間が長い
Hostingerはライブチャット・チケット・メール(ログインしているユーザーのみ)で問い合わせに24時間年中無休で対応しており、素早くサポートしてくれるのは本当に感心しました。さらに、優先サポート(有料)もあり、一層短時間で対応してくれます。Hostingerのライブチャットサポートは本当に速く、とても役立ちました。 AWSのサポートシステムは4種類のプランがあります。ベーシックプランは無料で、サービスのリソースを増やしたり、支払いやアカウントに関する質問にも答えてくれます。他のプラン(デベロッパー、ビジネス、エンタープライズ)は有料で、テクニカルサポートをいくらでも利用できます。問い合わせ方法は電話、メール、チャットで24時間年中無休対応しています(デベロッパープランはメールサポートのみ)。無料サポートを試したところ、24時間以内に回答してくれました。 一方、Hostingerはいくつかチュートリアルを用意していて、ブログや詳しいテクニカルガイドもあるので自分で問題解決するために役立ちます。AWSだと資料、ベストプラクティスガイド、ホワイトペーパーのほか、自分で質問できるサポート掲示板もあります。 本当に素早く分からないことを解決できるHostingerの勝ちです。Hostingerがトップチョイス
パフォーマンスはAWSが圧倒的に優れていますが、セキュリティでは引き分けです。一方、Hostingerは機能、価格、サポートの項目で勝ちなので総合的な優勝サービスとなりました。AWSは人気がありますが、人気があれば良いわけではないことが分かりましたね。Hostingerは本当におすすめのサービスで、おすすめのレンタルサーバーランキングでもご紹介しています。ただし、技術に詳しくてサポートはあまり必要ない方、自由度が高くスケーラブルな法人レベルのサーバーが必要な方にはAWSの方が適しているかもしれません。比較表
Hostinger
AWS
プラン・価格
共用、WordPress、メールサーバー、VPS、高価格なクラウドサーバー
コンピューティング、ストレージ、コンテナ、データベース、ネットワーキングなどの時間割・月割の安いクラウドサービス
特長
最初の1年間利用できる無料ドメイン、無料SSL、CloudLinux OS、無料CDN、SSDストレージ、ワンクリックアプリインストーラ(100種類以上のアプリあり)、革新的なカスタムhPanel、速度ブースター(1~4倍高速)、無料で自動のバックアップ(毎日)、複数のPHPバージョン(5.2~7.4)に対応
複数のOS(Unix/Linuxは6種類、Windowsは2種類)、負荷分散、SSDベースのストレージ、マネージドデータベース、無料SSL・TLS証明書(ロードバランサーにプロビジョニング・追加する必要あり)、構成済みのアプリケーション・開発スタック、SSH・RDPアクセス、DNS管理、自動スナップショット(有効にする必要あり)
パフォーマンス
稼働率99.9%保証(停止時間はクレジットで補償)、RAID-10付きSSDドライブを採用、利用者ごとに完全に隔離された仮想マシン・コンテナ、Cloudflare CDN
稼働率99.99%保証(停止時間の10~100%を補償)、SSDを採用、ロードバランサー、リソースの監視・通知、Amazon CloudFront CDN(無料トライアル期間中は無料)、Lightsail API
セキュリティ
SSL証明書、毎日の自動バックアップ、RAID-10、LVEコンテナ、隔離されたリソース、予測的サーバー監視・保守
自動セキュリティ対策作業、SSL/TLS、データセンターの物理レイヤーで自動データ暗号化、きめ細かなログイン・アクセス管理、常時モニタリング
サポート
24時間年中無休のライブチャット・チケット・メールサポート、優先サポート(有料)、セルフサービスのチュートリアル、ブログ、知識ベース
4種類のサポートプラン(無料のベーシックプランおよび3つの有料プラン)。メール、電話、チャットで24時間年中無休対応(プランによって問い合わせ方法は異なります)、資料、ベストプラクティスガイド、ホワイトペーパー、セルフサービスのサポート掲示板