ネット販売ではECストアのデザインが売り上げを大きく左右します。
ECストアを作らず、あらかじめ構築されたマーケットプレイスや、Facebook、TikTok、InstagramなどのSNSを利用する方が簡単(かつ安価)に思えるかもしれませんが、その方法がベストというわけではありません。
なぜなら、これらのプラットフォームには、収益性の高いビジネスを構築するのに役立つ機能やツールが欠けているからです。
そこで、自社ストアの構築が成功の鍵となります。Shopifyは、ノーコードでECサイトを構築できるのでオススメです。幅広いストアデザインテンプレートや初心者でも簡単に使えるドラッグ&ドロップエディター機能のお陰で、プログラミング技術やデザインスキルがなくても、ユニークで本格的なECショップを簡単に作成することができます。
顧客の目を引く魅力的なストアをデザインするのに必要なサイト構築ツールだけでなく、
新規顧客獲得やビジネスを成長させるために役立つマーケティング&ビジネスツールも備えています。
予算に限りがある場合でも、Shopifyは費用に応じたスタータープランを提供していますので、まずはECショップを立ち上げ、試験運用してみて、その後アップグレードができるようになった段階でいつでもプラン変更が可能です。それまでの期間中も、もちろんShopifyの全無料ビジネスツールを利用することができます。
この記事では、Shopifyで簡単にECショップを構築し、商品のプロモーションや販売を始める方法をご紹介します。
eコマースとは?eコマースビジネスの始め方
eコマースビジネスを始めるには、まず販売する商品を決める必要があります。すでに自作商品や販売したい商品がある場合、販売手法も考えてみましょう。
まだ売りたいものが決まっていない場合は、
長期的に販売利益を生み出す可能性がある商品、またはすでに販売実績のある人気またはトレンド商品 をリサーチしてみましょう。Google Trendsのような無料ツールを使って、SNSやAmazonのようなマーケットプレイスで「一番売れている」、「最も人気」と言われている商品をチェックすることから始めましょう。
何を売りたいのかが明確になったら、次のステップに進みます:
ターゲットとなる顧客層と、自社ブランドの特徴を定義 します。販売する商品は既存の顧客ニーズにマッチしているか?競合他社に差をつけるようなサブニッチな商品で自社独自のセールスプロモーションはできるか?などについて考えてみましょう。
比較的ニッチな分野にこだわり争奪競争に勝ち残ることがShopifyストアの成功の鍵に繋がります。
サステナブルに調達されたニュージーランドのウールで作られたスニーカーを販売する人気ブランドAllbirdsが、まさにその成功例です。
また、美容ブランドであるJuicy Chemistryは、オーガニックコスメ・スキンケアの需要の動向に着目し、特定のスキンケアの悩みに特化した自社製品を開発し成功しています。インドのShopifyオンライン販売限定の小規模スタートから、事業の成長に合わせてグローバルに展開するようになりました。
ニッチを決め、ターゲット層を明確にしたら、あとはビジネスプランをまとめるだけです。
ビジネスプランには、競合他社の分析、ミッションステートメント、予算、マーケティング戦略などを盛り込む必要があります。 ビジネスプランは、事業が成長するにつれて都度見直し、更新します。
商品に合った販売サイトを選ぶ
SNSやAmazonなどサードパーティマーケットプレイスで販売するべきかどうか迷っていませんか?ここで検討したいのがShopifyです。ShopifyはECサイト作成ツールやサイト運営ツールが充実しています。
初心者でも簡単に、低コストで構築・運営が可能です。ECサイト制作の経験がなくとも
Shopifyのストアデザインテンプレート、ユーザーフレンドリーなエディタや設定ツール で、手間をかけずにモバイルフレンドリーなECショップを誰でも立ち上げることができます。また、エディターやナレッジベースは日本語にも対応しているので英語スキルも必要もありません。
Shopifyでは、多様なデザインスタイルや機能を兼ね備え、特定のニッチに対応した無料テーマも提供しています。
また、Shopifyを活用してSNSやマーケットプレイスで並行して販売することもできます。
Shopifyはすべての販売チャネルを統合、同期する機能があるので、 管理を合理化し一貫した通知の発信が可能です。これにより、運営を効率化して顧客獲得や維持にフォーカスすることができます。さらに、
Shopifyでは追加した販売チャネルごとにダッシュボードを作成 できるので、Shopifyの管理ダッシュボードから売上やトラフィックのレポートをいつでも日本語で確認することができます。
Shopifyでは、Facebook、Instagram、AmazonなどのSNSチャネルをストアに追加するオプションがあります。 さらに、顧客自動通知、Eメールマーケティング、分析レポート、各販売チャネルでの在庫履歴など、
サイト運営全般を管理できる高度な機能やツールを提供 しています。決済の手間を省けるShopifyペイメントや、77%〜88%の送料割引などもShopifyの魅力の一つです。
起業したばかりでコストを抑えたい場合には、Shopifyアプリストアからプリントオンデマンドや卸売りのドロップシッピングサービスのオプションを追加するだけで、在庫を確保することなく商品を配送することができます。
また、
Shopifyは3日間の無料トライアルを提供しています ので、フリーコストでお試し利用することができます。まずはShopifyの月々
$ 29.00 のスタータープランで始めてみて、事業が軌道に乗ったらアップグレードすることも可能です。
Shopify を使って簡単にストアをデザイン、商品販売を始める方法のステップについては、こちらから説明しています。
ECストアの名前を決める
ECストアの名前は、発音しやすく、キャッチーで、覚えやすいものを選びましょう。
自社ブランドについて、顧客がイメージする、または検索エンジンでヒットする名前 が理想的です。例えば、人気のブランドJuicy Chemistryの「Juicy」からは、美容製品の健康的でオーガニックなイメージを連想できます。
もし、商品に合った名前選びに困っているのであれば、
Shopifyの無料ビジネスネームジェネレーター を使ってみると良いでしょう。
また、ショップ名と同様に大事なのは、ウェブサイトのドメイン名です。これは、お客様がお店にアクセスするためにブラウザに入力するURL/ウェブアドレスを指します。ショップ名と同じドメイン名を選ぶことが理想的ですが、もしも同じ名前を選べない場合は、店名と関連するキーワードを使用すると良いでしょう。Shopifyでは、
便利な無料ツールの ドメイン名ジェネレーター を提供しています。
Shopifyのドメイン名ジェネレーターは、何十パターンものドメイン名オプションを作成・提案することができます。 Shopifyは、サインアップすると自動的に無料のサブドメインを作成します。(私が提供されたのは、”designfortheplanet.myshopify.com “でした。)
しかし、Shopifyや他プロバイダーから有料でカスタムドメインを入手することをオススメします。 自社ブランドにあったドメイン名を持つことで、顧客がストアを見つけやすくなり、ブランドを構築し検索エンジンのランキングを向上させることができるため、その費用に見合うだけの価値があるからです。
Shopifyストアをカスタマイズする
アカウント作成時にテーマを選択しない場合、Shopifyは自動的にダッシュボードにDawn(無料のデフォルト2.0テーマ)を表示しますが、別の違うテーマにしたい場合、多様のテーマオプションから選ぶことができます。
Shopifyは 10 種類以上の無料テーマの他、
95 種類以上のストアテーマ を提供しています。業界別、カタログサイズ別、機能別(メニュースタイル、スティッキーヘッダー、クイックビューなど)など、多様な観点からテーマをフィルタリングすることができます。また、価格での並べ替えも可能です。
Shopifyテーマを選ぶのは難しいことではありません。 Shopifyの優れた点の1つは、
3日間の無料トライアル期間中、1つのテーマに縛られることがない ことです。複数のテーマを試し、自己のブランドに合ったものを選ぶことができます。
ブランドにマッチし、必要な機能を備えたテーマを選んだら、画像、背景、色、テキストをあなたのビジネスブランディングに合うようにパーソナライズしましょう。Shopifyでは、テーマ編集においてはドラッグ&ドロップの機能を無制限に使えるわけではなく、好きな場所に要素を自由にドラッグ&ドロップすることはできません。しかし、要素をある程度移動させ、カスタマイズしてユニークな外観のストアを作成することが可能です。
ページ、テキスト、ビデオを追加して簡単にShopifyのテーマをパーソナライズできます。 Shopifyのテーマは、全テーマが同じ機能を備えているわけではありませんが、
もし選んだテーマに、ブログ、会社概要、問い合わせページがない場合でも、ダッシュボードの「ページを追加」から簡単に追加することができます。 追加後には、Shopifyのページテンプレート(お問い合わせページ、FAQページなど)を利用することができ、オンラインストア2.0のShopifyテーマを使用している場合には、お客様の声などの新しいテンプレートページをご自身でデザインすることも可能です。
ページの追加後に、リンク、画像、動画などを自由に挿入して簡単にコンテンツを作成することができます。
その他Shopifyの魅力は、ECストアの機能を拡張できる何千ものアプリを提供していることです。
ソーシャルメディアフィードの追加、メールキャンペーンの作成、商品の調達、商品レビューや写真の掲載用のアプリなど 多くの拡張アプリが無料で提供されています。
Shopifyでは、推奨アプリ以外にもたくさんの便利ツールアプリがあります。 Shopifyストアにアプリを追加するには、ストア設定メニューにある「アプリと販売チャネル」にアクセスします。 ここから「ストアをカスタマイズ」ボタンをクリックしてアプリストアにアクセスすると、カテゴリ別にアプリを閲覧したり、特定の種類を検索したりすることができます。また、Shopifyが推奨するアプリをレビューすることもできます。
商品の追加方法
Shopifyを利用するメリットの1つとして、商品の追加を含め、ストアの設定手順が全体的に分かりやすいことです。
例えば、商品を追加するには、Shopify管理画面の右上にある「商品を追加する」ボタンをクリックし、商品画像と説明文をアップロードするだけで完了です。
Shopifyの管理画面から商品ページにアクセスします。 その後、
商品のタイトル、画像、価格、種類、在庫状況などの情報を入力 します。画像と商品説明のクオリティは売上を左右するものですので、単に商品の特徴を説明するだけでなく、その商品を利用するメリットなどを盛り込んで目を引く説明文を作成しましょう。
また、ハイテク製品や小型家電など、商品によっては取扱説明やお手入れ方法も掲載するとよいでしょう。
Shopifyでは、商品画像、動画、説明文を簡単に追加することができます。 Shopifyでは、アップセルするのに便利な関連商品の表示設定なども用意されています。 また、商品が売り切れる前に購入するよう顧客を促すことができる限定品タグもあります。
ストア設定・決済情報の更新
Shopifyのダッシュボードは、販売チャネル、支払いオプション、配送、税金、関税など、ストアの全デフォルト設定にアクセスするサイトページとなります。初心者でも簡単に操作できるようになっており、一度更新した設定は後からいつでも変更することができます。
ダッシュボードの左下隅にあるアイコンをクリックすると、各ストア設定が表示されます。 Shopifyは100種類以上の決済プロバイダー (米国ベースや国際的な決済プロバイダー)と提携していますので、顧客は自国の通貨で支払うことができます。また、クレジットカード/デビットカード、デジタルウォレット(Apple Pay、Google Pay、Samsung Pay)、PayPal、Amazon Pay、Meta Pay、銀行振込、さらには暗号通貨を含む60以上の支払い方法を提供しています。
Shopifyペイメントでは、通常のクレジットカード手数料と別で決済手数料を請求されることはありません。 PayPal、Amazon Pay、Apple Payも決済手数料が無料です。
Shopifyは手数料無料の複数の決済プロバイダーと提携しています。 また、決済方法に「Afterpay」を追加すれば、顧客は代金を最長で6ヶ月後に支払うことができるため、売上の向上が期待できます。また、銀行振込、小切手、郵便為替、代金引換での支払いオプションも可能です。Shopifyは、取引のセキュリティ保護の観点から、詐欺の可能性があると判断された取引を監視してフラグを立て、出店ストアを守り、チャージバックを削減する取り組みを行っています。
また、
「チェックアウト」機能からチェックアウトページのスタイルをカスタマイズして、よりユーザーフレンドリーなデザインにすることができます。 お客様が個人情報や希望する支払い方法を「Shop Pay」のようなデジタルウォレットで安全に保存できるようにすると、チェックアウトの手続きを効率化し、売上を伸ばすことが期待できます。
「通知」機能からは、顧客関係の管理と改善に役立つ生産効率化ツールにアクセスでき、 新規顧客のウェルカム通知、注文の確認、チェックアウトが放棄された商品の割引オファー、出荷、払い戻しなど、16種類のメール通知のデザインをカスタマイズし、自動配信することが可能です。
さまざまなメールやテキスト通知をカスタマイズ・自動化することができます。 「言語」設定では、
ストアの訪問者が母国語で閲覧できるように翻訳アプリを追加するオプション が用意されていますので、海外顧客を獲得することも可能です。135以上の言語から選択できるようになっていますので、国際市場をターゲットにした英語ストアサイトを、翻訳アプリを使用して日本語変換し国内のユーザーを同時にターゲットとすることができます。
その他の設定では、返金、プライバシー、配送に関するストアポリシーなどもカスタマイズすることができ、更新したストアポリシーや問い合わせ先情報を、テーマのフッターに自動追加することが可能です。また、充実した商品情報や詳細なFAQページを追加して、ストアの信頼性を高めましょう。
Shopifyストアのプレビューと公開
ストアを公開する前に、その内容をプレビューし、ナビゲーション、リンク、チェックアウト、その他の機能をテストします。その際、顧客の立場にたってプレビューするようにしましょう。
ストアをテストするベストな方法は、実際にストアでブラウジングして商品を選び、注文してみることです。 そうすることで、ストアのナビゲーションやチェックアウトプロセスがどの程度機能するかを厳密に検証することができます。商品を探すのは簡単か?支払い方法はすべて有効か?税金は正しく適用されているか?配送オプションは明確に表示されているか?などを確認しましょう。
また、
クリックできるリンクやボタンが正しく機能しているかどうか もチェックしましょう。例えば、ホームページに注目のコレクションや商品がある場合、そのリンクをクリックすると、該当の商品カテゴリーやアイテムが表示されるかどうかを確認します。
ストアを公開する前に、デスクトップとモバイルでプレビューします。 Shopifyのテーマはモバイルに対応していますが、自身のストアがモバイルデバイスで正しく機能し、デザインに問題がないかどうかをテストしましょう。
この最終テストを終えたらストアを公開し、いよいよプロモーション・注文受付の開始です!
ストアでの商品販売の売上を改善する
ECストアは収益性の高い事業ですが、小売ビジネスの成長を促進するプラットフォームを利用しなければ、事業の成功はなかなか難しいものです。
100万店以上のストアがShopifyを利用している理由として、
デザイン機能、マーケティング、その他ビジネスに役立つ便利ツールが簡単に利用でき、ターゲットとする顧客ベースの構築や向上がしやすい 環境であることです。
強力なSEOツール、詳細な分析データ、包括的なパフォーマンスレポートなど、Shopifyが提供する機能をうまく活用することで、競合他社に差をつけることができます。
FAQ
Shopifyはネット販売におすすめですか?
はい、Shopifyは世界トップクラスのeコマースサイト で、あらゆる業界の製品を販売するのにおすすめです。高性能なeコマース機能、管理、マーケティング、分析ツールを備え、事業の立ち上げ、プロモーション、売上向上をサポートする機能も備えています。さらに、商品の調達、注文処理、顧客の獲得に役立つ追加機能など、何千ものアプリケーションを提供しています。
Shopifyの無料プランで商品を販売できますか?
無料プランでの販売はできません。Shopifyには月々わずか数ドルのスタータープランがあり、このプランに加入すれば無料でビジネスツールやと支払い処理ツールを利用することができます。新規ビジネス やECストアを立ち上げる際にお試しでスタータープランを利用してみるのも良いでしょう。商品の売上が伸びた段階でいつでもプランをアップグレードすることができます。
Shopifyストアのデザインは初心者でも簡単にできますか?
Shopifyは、初心者でも簡単にストアを構築することができます。 設定ガイドやユーザーフレンドリーなエディター機能を搭載しており、ストアテーマのカスタマイズ、商品の追加、支払い方法の設定、販売チャネルや在庫管理も簡単です。ヘルプが必要な場合は、無料の日本語対応ビデオチュートリアル、オンラインコース、総合的なディスカッション(コミュニティページ)にいつでもアクセスでき、また、メールまたはライブチャット(いずれも日本語可)で24時間365日カスタマーサポートに問い合わせが可能です。
在庫持たずにShopifyで商品を販売することは可能ですか?
ドロップシッピングサービスと提携すれば 在庫確保不要でShopifyストアを運営することができます。Shopifyのアプリストアには、PrintfulやPrintifyなどのプリントオンデマンドサービスから、OberloやAliExpressなどのマーケットプレイスなど、何百にも渡るドロップシッピング用のアプリを提供しています。このモデルを利用すれば、注文内容をドロップシッピングサービスに転送するだけで、フルフィルメント、発送、配送を代行してもらえます。